伊勢ノ国 BLOG
 三重県の旅行、あるいは三重県の方が県外に旅行する際に参考になればと。フリー切符や三重県各地の見所・ポイントをアドバイスしていきます。
草津宿
■ 草津は都会でした

 京都も近いのだし、まあ当たり前なんですけど。この駅で下車するのも久しぶりです。
まだ青春18きっぷを使い始めた頃、夕方に汽車の時間待ちで駅前をフラフラしたことがありました。
疲れで足は痛むわ(これが不思議と最近無くなりました)、時間はどんどん遅くなるわ、あの頃から草津線はカタピシ揺れるわ、大変な思い出だった気がします。

草津駅です。高架駅なんで、ここは地上ではないです

 ちなみに昨日の土曜日朝、ウドちゃんの番組で、ここが放映されてました。ここから草津の宿に向かうには駅前の商店街を抜けていく訳なのですが、
 「本当に古い宿場町があるの?」と思うほど、駅前周辺は開発も進み、賑わいがありました。
 一週間前に歩いた道を、ウドちゃんが歩いていくのですが、なんと、収録は月曜日だったようで、草津の本陣は月曜日休館でお休みだったそうです。

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 駅から差ほど離れてはいません。草津の本陣です。ずっと向こうにみえるトンネルは、天井川のトンネルです。あの上を川が流れているそうです。

 街道沿いの宿場町とはいえ、珍しいものはありませんでした。都市化していった他の宿場町同様、その雰囲気を残しておられますが、それをメインに観光地とするのは止めたようです。中津川もそうでしたね。

 本陣に入館してきました。現存する、最大の本陣跡と言いますから、見学しないわけには生きません。
 古民家や武家屋敷、藩の施設を見学すると分かるのですが、全てが意外と小さく、質素であることが分かります。もちろん建物の意匠などはそれなりに凝らしているのですが、要人の風呂だからといって大理石が使われちゃいませんし、厩なんかは「馬ってこんなに小さいところに入るのか?」と驚くほど狭かったりします。
 台所も狭く、他の家臣は町中の宿にそれぞれ泊まり、近習だけが本陣に殿様と宿泊しただけですから、確かにそれで充分なのでしょう。

 展示されていた、当時の小物を見てみると、道中に使った弁当箱など、これまた意外と小さいのです。「これだけで足りるのですか?」という感じ。丸一日歩きっぱなしなのに、あれだけの弁当で体力を維持できたのでしょうか?

 現存する、ということですから、実際にはもっと大きな宿場の本陣もあったのでしょう。現在残っている本陣より、もっと敷地も多く、蔵も建ち並んでいたのでしょう。重要なのは、当時の最高クラスのホテルがこの規模であった、ということです。
 質素倹約を心がけていた武士のことですから、この規模に落ち着いたのは分かります。馬籠・妻籠で見た、旅籠跡を考えると、またお伊勢参りの記録を読んでも、本陣と旅籠の差というものがそれほど無いのが意外です。

 幕府の目付に厳しく監視されていたことですから、表立った贅沢も出来なかったでしょう。実際に財政も厳しかったようですし。このあたり、実は民間人の旅の方が、参勤交代の武士よりも面白く、贅沢だったのかも知れません。

 こうした古民家や武家屋敷を、旅先で一つでも多く見学されることをおすすめします。当時の人々の、等身大で見た日常を垣間見ることが出来ます。私のように年を取ってくると、当時の人の体力ですとか、仕事上でのトラブルの重大さ、季節の感覚が肌で感じられるようになってきます。
 漫画や小説で、荒唐無稽な設定が出てくると、若い頃は「想像なんだから良いじゃないか」と思っていたことが、次第に「現実感覚の喪失」が気になってしょうがなくなります。年寄りになる、と言いますかね。


 余談なので書きますが、衣服のことについて。
 当時から衣服のリサイクルは行われており、町民のそれなりの地位のある人々も、リサイクルされた衣服を愛用していました。服の趣味は合わなくなれば全く興味が無くなりますし、虫除けのタンスもスペースは限られています。古い服はどんどんリサイクルショップ?に売っていくのが賢かったわけです。

 和服を着るようになると分かるのですが、正絹の服は昔から多く使われていました。木綿の登場は意外と遅く、麻か絹ぐらいの選択肢しかなかったわけですが、日本の高温多湿の環境の場合、絹製品は防虫効果も高く、自然と多用されることとなります。
 ですけどこの絹製品の(正絹というんですが)衣装は、洗えないんですわ。紋付き袴は完全に絹製品ですね。あれは着終わったら、陰干しして乾燥させ、また仕舞っておく。それだけです。
 人間裸でいるわけにはいきませんから、衣服は毎日必要な物です。そのことについても、当時当たり前としていた知識が、便利になった現代には忘れ去られていることが多いです。それを補完してくれるのが勉強であり、こうした古民家や武家屋敷を訪ねてみることです。

 夏に和装で出歩くと、その涼しさに驚きます。逆に冬は充分暖かいのですが、値段を考えると、雨や汚れのリスクが常に頭を悩ませます。前述したとおり、当時からすでにリサイクルショップはありましたから、多少のことは、安価な中古品でなんとかなったのですけど。

 昨今値上がりで迷惑なタバコですけど、防虫効果があるんですよね。そのままタンスに衣装とともに入れておいたり、家の中で吸うのも理由があったわけです。ちなみに絹製品は樟脳と相性が悪いそうです。これも知っておかないと当時の雰囲気を味わうことが出来ません。


 さて、草津の街はもう終わりです。姥が餅屋に立ち寄ることもなく、次の目的地である長浜に行くことにします。ビールを買い、米原行きの新快速に乗りました。


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長浜に行ってきました
■ 久々の草津線 とか。

 7月20日の青春18きっぷ利用開始と同時に、私は草津線経由で草津駅下車、草津の本陣を見学、そして長浜へ行き、帰路は東海道本線 醒ヶ井駅で下車、醒ヶ井の宿を見て帰ってきました。

 今回の要点は、草津線ルートの再評価と、東海道線沿いの宿場町を見学することです。
 何かとネックになってしまう、青春18きっぷでの伊勢鉄道経由別料金、そしてかかる所要時間。これから先も京都方面への草津線経由が問題になりますので、注意事項や次回に改善できる問題点を挙げてみたいと思うのです。



 青空フリーパスですと、伊勢鉄道線は490円支払わなくてもそのまま通過できます。
ですから、青春18きっぷの場合、関西本線を木津か草津線へと抜ける必要が出てきます。
久々に亀山より西へ行きましたが、呆れるほど時間がかかる、というわけでもなかったです。

 そもそも、快速みえで津から亀山行き普通への乗換は非常にスムーズに済みますし、亀山からキハ48をキハ120に乗り換える時も、また柘植で113系に乗り換える時も、適度な所要時間となっています。

 亀山駅での乗換は、改札を出てビールを買いに行く時間はたっぷりあります。柘植駅ではちょっと無理なので、これからの長い時間を酔いで誤魔化したい時は、亀山でビールを仕入れるとよいでしょう。スキットルでウイスキーを持っていくのも良いですけど。


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 自分が映っているのはご愛敬。中在家のスイッチバック跡です。それにしても、関西本線の草ボウボウ度合いは異常。


 秘境度合い満点の関西本線。川の流れも涼しげで、車窓を見ていて飽きません。
ちなみにあまり良い印象ではありませんが、キハ120は空気が悪かったです。JR東海のキハ48は、乗り慣れているせいか、とても清潔で乗り心地がよいのですが、キハ120は気のせいなのか、どうしても肌に合わない感じがあります。狭いのでしょうか、妙な圧迫感もありましたし。

 ちなみに、草津までの全ての車両に、トイレは設けられていました。その点は心配することはないでしょう。



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 さて、柘植駅乗換です。今回は113系でした。三重県民が目新しい車両に出会おうとする場合、名古屋駅はもちろん、亀山・柘植の駅で遭遇することになります。
 この車両、車内も木目調の内装で、なかなか味わいがあります。JR西日本だなぁ、と感心することしきりです。

 ですけど、117系もそうなんですが、

草津線は線形が悪いのでしょうか、ガタピシ激しく揺れるのは閉口です。

 東海道線の117系は滑らかに走るので、やはりこれは草津線の特徴なのだと思います。よくもまあこんな乗り心地で我慢できるものだと。


 草津線と並行して走る県道や国道。自分がトラックで走っていた道です。
 「あの辺は道路の凍結が怖かったな」
 「この辺りだと、まだ佐那具は近いんだな」とか。色々考えました。

 ちなみに、草津線の沿線、温泉や地ビール、造り酒屋も多いようです。滋賀県の観光誌を手にして出かけたのですが、今回は割愛したものの、夏の18きっぷ期間に調査しにいく必要があります。駅から差ほど離れていないのですよ。地図の上では。




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名古屋へひとっ飛び!
■ いよいよ青春18きっぷのシーズンです

 まぁそうでなくとも、JR東海の企画切符で遠出をしようと思えば、たいてい名古屋発の設定になっているため、伊勢市民は名古屋にいかにして速く到達できるかが問題となります。
青春18きっぷも、名古屋から新快速で遠出するために、早い時間から名古屋にいることが必要です。

 名古屋で一泊する・・・・という手もありますが、その宿泊代を近鉄の特急料金に使ってしまいましょう。自宅で朝食を取り、出発したら安くあがるのですから。

 自分にとってのメモ書きでもあるのですが、伊勢市発で名古屋に行く始発電車のご案内です。


 伊勢市   発 5:27     伊勢中川行き普通

 伊勢中川 着 6:01
          6:06   発 名古屋行き特急

 名古屋   着 7:08



 運賃 1410円  特急料金 870円  総額 2280円



 カプセルホテルで名古屋一泊することを考えればリーズナブルなものです。もちろん帰りまで特急を使う必要はありませんので、伊勢鉄道経由、あるいは亀山経由で青春18きっぷを使って帰ってください。
 特急のシートで仮眠を取り、起きたらそこは名古屋です。終点なので、乗り過ごす恐れもありません。

 普段は快速みえのファンである私ですが、早朝の名古屋入りに、JRは使えません。
快速みえの始発は8:28着となります。

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越前・若狭ゾーン
■ 特急使わずにゾーン入りを。

 西は小浜、東は加賀温泉、九頭竜線と、えちぜん鉄道、越前海岸や三国、東尋坊・永平寺に行けるバスにも乗ることができます。

 ゾーン券は4300円と、京阪神ゾーンより高いのが気になりますが、周遊きっぷのゾーン券値段設定はあってないようなものですから気にしないことにしましょう。

 伊勢市駅から入り口駅の敦賀まで、伊勢鉄道経由で230km。米原経由で新快速を使い、ゾーン入りしましょう。

 運賃は4060円、二割引になるので3250円、これの往復で行き券・帰り券合計は7500円となります。
 ゾーン券4300円と足して、11800円が総額となります。違ってたらごめんなさい。

 どうせ新快速使えばよいので、特急は使いませんよね。不要です。


 ■ 乗り鉄をする、というゾーンではない


 積極的にバスに乗ることが、元を取る秘訣です。越前海岸や東尋坊には必ず行っておきましょう。もちろん永平寺にも。九頭竜線乗り鉄も果たしておかねばなりません。JR線のみの乗り鉄はあっという間に終わりますので、バスを攻めるか、温泉三昧で過ごすか。

 宿は芦原温泉か加賀温泉でとると良いでしょう。とにかく温泉はこの辺り、いっくらでもありますので、温泉巡りと海の幸、が楽しめます。


 以上、また新しい情報があれば書き足しますが、伊勢市民が簡単に利用できる周遊きっぷ特集、
越前・若狭ゾーンの紹介でした。

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 敦賀駅です。サンダーバードと、419系。この時に生まれて初めてご対面したのですが、ペンキで塗られたでこぼこの機体に、「なんだこのオンボロは」とあっけにとられたのを覚えています。こちらから見た面構えは、それなりに特急車両っぽいので、余計にボロボロなところが目立ちました。
 ここからフリー区間、といっても小浜から敦賀間は特急が走っていないので、乗れるのはサンダーバードかしらさぎぐらいしかないのですが
 

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北陸観光フリーきっぷについて
■ 周遊きっぷ 富山・高岡ゾーンを思い出します

今年の初春、周遊きっぷで富山・金沢・氷見・和倉温泉は巡ってきました。懐かしいものです。
周遊きっぷと、富山フリーきっぷ、その二枚が、富山周辺と支線を巡るフリーきっぷでしたが、今回、新たに北陸観光フリーきっぷが誕生しました(関連ページ)

飛騨古川駅。行きに高山本線を使ったら、この駅までのワイドビューしかありませんでした


 名古屋駅から直通で富山に行くワイドビューがあったら、一・二時間は余裕ある行程となったのですが、ここから猪谷、越中八尾での乗換を強いられたのは懐かしい思い出です。


 以前も取り上げましたが、過去のワイド周遊券と同じフリー範囲になっています。北陸線の、西は敦賀、東は黒部、そしてその他の支線です。
 それでいて、富山フリーきっぷと同じ15000円という値段設定。東海北陸自動車道開通に対抗する形なのでしょう。多少フリー範囲を広げても、痛くもかゆくもないわけですし。



 ■ おそらく、フリー範囲を使い切れないでしょう

 私は前回の富山・高岡ゾーン周遊きっぷで、時間の使い方を誤り、城端線に乗ることができませんでした。今回の北陸観光フリーきっぷは、敦賀から金沢までフリー区間が新たに加えられましたが、これプラス、九頭竜線を綺麗に巡るのは難しいことでしょう。単純に乗り鉄をするだけならまだしも、やはり名所を回る旅をしなければ意味がありません。

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 氷見駅です。前日に雨晴駅を散策し、翌日に終点氷見まで来ました。フィッシャーマンズワーフに行ったり、大雪の降る氷見市街を歩き回ったり。良い体験でした。


 フリー区間が広大になっても、行ける区間は時間的に限られてくるものです。まして、敦賀あたりなら、伊勢市駅から青春18きっぷで充分日帰りできる距離ですし、福井を散策するには、越前海岸をバスで巡らねば、観光できたとは言い切れません。この辺りは周遊きっぷの越前・若狭ゾーンを利用した方が便利です。
 越前・若狭ゾーンへは、伊勢市駅から、亀山・名古屋・米原ルートで240km以上ですので、十分利用できます。永平寺や東尋坊へバスで行けますし、小浜へも行けます。(後でまた特集します)


高岡の瑞龍寺です。外は積もった雪で眩く、静かでした。



 ■ ポイントは、高山・下呂で途中下車できること

 北陸観光フリーきっぷですが、富山フリーきっぷと同様、北陸本線と高山本線を行き・帰りルートで割り振らねばならず、高山本線ルートでは高山・下呂で途中下車できる、という利点があります。これを使って私は、高山観光を果たしたのでした。

 特急しらさぎとワイドビューひだを乗り継ぐことが出来る、このリッチな切符ですが、乗り鉄さんにもたまらないと思います。周遊きっぷならば特急券を購入するなど、煩わしさはありますが、最初から指定席をもらえるというのはありがたいものです。

 ページの最初で述べましたが、行きに名古屋発、富山直通の便に乗り過ごすと、途中の飛騨古川で普通車を乗り継いでいかねばなりません。この辺りはご注意ください。それはそれで、高山本線をのんびり出来るのですけど。


■ 行きには出来るだけ特急しらさぎで米原経由でフリー区間入りする方がよい

 
 フリー区間は、特急街道である北陸本線を、サンダーバードや特急しらさぎを乗りまくることになります。考えてください。帰りにワイドビューひだを使って名古屋へ帰った方が、マンネリが無くて新鮮だと思いませんか?
 帰りの予定を早めて、下呂で温泉に入り、帰っても良いのです。伊勢市民なら下呂へなら手軽に行けるので、高山観光にした方がよいでしょうけど。

 私自身の経験ですが、富山・高岡ゾーンからの帰りは米原経由で帰ったのですが、金沢から名古屋への帰り道は、車窓を見ているのも大概で飽きます。雪景色は美しく、琵琶湖東岸で雪が消えていくのは感動でありました。しかし、沿線を見ていて、目新しいビューポイントって、あんまり無いんです。海がみえるわけで無し。

 やはり北陸観光フリーきっぷで、米原経由で帰る場合、敦賀や福井で途中下車をして、観光をして気持ちを切り替えてから、短くなった残りの帰路を楽しんだ方がよいと思います。金沢から延々としらさぎに乗り続けるのも、ある意味苦行でした。高山本線なら、渓谷美を楽しめますが、北陸本線はそうではなかったです。
 こうした使い方が出来るのも、フリー区間が広がったこのきっぷならではですね。


 自称乗り鉄さんは、ぜひこの切符をゲットして、広大なフリー区間を疾走してください。特急街道でもあり、日本海やトワイライトエキスプレスも撮影できます。支線を走るキハ52を撮影してきてください。高山本線で、ワイドビューひだを楽しんでください。

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馬籠・妻籠に行ってきました 後編
 馬籠峠をバスで越えていきます。まだ午後二時前でしたか、こんなに時間がたっぷりと余るとは思わず、気分はもう、どこまででも行ってしまえ、という感じです。
 もしも峠を歩いて下りたい、それだけの時間はたっぷりあるし、と言うのであれば、途中で下車して森林浴を楽しみながら下るのも良いと思います。男滝・女滝、峠の茶屋など、登りが辛い人は下りだけでも楽しんでいけばよいでしょう。

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 妻籠に行きたい、と伝えていたのですが、運転手さんは宿の中心部、歩いて一番早く行けるバス停を教えてくれました。そこで下車します。

 さて、確かに古い民家が並んでいるけど・・・? と思いつつ、案内通りに奥へ入っていくと・・・・

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 ほどなくして、街道に出てきました。


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 「あれ? ここが、昔良くやっていたTVCMの場所なのかな?」
 あのシーンは夜でした。やはり旧街道は、夜の姿も楽しみたいものですね。
 歩き始めてすぐ気づきますが、坂の宿場町である馬籠に比べ、妻籠は平坦で歩きやすいです。

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馬籠と同じように、山川の水を街道沿いに引き、ところどころにこうした涼しげな水場があります。それがまた涼を誘うのです。
 途中のそば屋で、とても美味しそうな鰹だしの匂いが漂ってきていました。食べておけば良かったー

 鯉岩やキンモクセイの大樹を写真に収め、景色をたっぷりと楽しんで、バス停に向かいました。南木曽駅へと向かいます。
 南木曽駅からワイドビューしなのの自由席特急券を購入し、名古屋まで帰ることにしました。


 名古屋駅に到着したのが17時過ぎ、それから伊勢に向かう快速みえに乗ったのが19:30でしたから、あと一時間は現地でのんびり出来た計算になります。朝の出発が7:43ですから、スケジュール的にかなり余裕がありました。




 ■ 馬籠・妻籠を巡って

 中央線は、中津川から先が極端に本数が減ります。馬籠の宿へは中津川駅からバスに乗ると良いので、妻籠まで行かずに馬籠と中津川周辺で観光をするのでしたら、中津川から名古屋方面への汽車は本数も多く、余裕ある行程をくめます。急がなければ快速で名古屋へ帰ればよいので、ワイドビューしなのに必ず乗らねばならないわけでもないです。

 逆に言うなれば、先に南木曽駅へ行き、妻籠を見てから、馬籠、中津川というルートの方が、中津川で帰りの汽車を待つ都合がよいかもしれません。
 南木曽駅周辺にはSL公園や桃介橋など、名所も多いものの、中津川駅周辺に比べると便利さ、賑わいに欠けます。ですが、そうした鄙びた雰囲気を楽しみにしている人も多いでしょう。疲れているかも知れませんが、時間さえあれば南木曽駅周辺を散策するのも良いでしょう。

 以前、中津川まで行って、あまり期待していたものが得られず、がっかりして帰ってきたことがありました。やはり中央西線は、駅から名所・観光地が離れたところにあるのが特徴です。バスの利用は欠かせません。これは、中津川以南の駅においてもそうでして、駅を降りて、ぷらっと周辺を歩いても、手近なところに名所があるわけではない、と言うのが痛いところです。



 ■ 中央西線と、木曽路フリーパスの検討

 木曽路フリーきっぷについてですが、中津川から洗馬区間がフリー区間になる、といっても、ワイドビューしなのの停車駅が少ないのが難点となります。そこから各停に乗り継いでも、目的とする駅に行くのには時間がかかります。
 バス・タクシーチケットが5000円分ついてきますので、それによる駅間移動もポイントとなります。中津川以北は、繰り返しますが汽車の本数が少なくなり、ワイドビューしなのの停車駅も木曽福島にしか停まらない(木曽平沢や奈良井に停車するのは季節臨時)ので、たとえばフリー区間末端の洗馬にワイドビューしなのは停車しないため、注意が必要となります。せめて塩尻まで行けることにして欲しかったのですが・・・・
 

 木曽路フリーきっぷの魅力探しから始まった、馬籠・妻籠への訪問ですが、南木曾以北も旅してみなければ、その利点は分かりにくいと感じました。青空フリーパスで調査に行きたいものですが、伊勢市から例えば奈良井駅まで行くのに、ワイドビューを使ってさえ、現地到着が13時過ぎる、と言うところがどうにも・・・・

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馬籠・妻籠宿に行ってきました
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 御存知、馬籠宿の入り口です。JR東海の青空フリーパスを使い、中津川駅まで快速を利用、駅前バスターミナルから580円の運賃で到着です。


 私は今回、馬籠から妻籠までバス移動600円、そこから南木曾へバス移動300円。南木曾からワイドビューしなので名古屋へ帰るルートを取りました。両宿とも、呑気すぎるほどたっぷり時間を取った、余裕ある行程です。名古屋到着が17時だったので、伊勢在住の方はこれを参考にして宿場町巡りをなさってください。

 当初、馬籠の宿だけを散策して、妻籠は後日に回そうか、と思っていたのですが、馬籠の宿で昼食を取り、宿場の終わりまで歩いて、再びバス停に戻ったのが13時過ぎ。この時間に帰っても仕方がないので、妻籠まで足を伸ばすことに決めたのでした。両宿は一日で巡れる行程ですが、余裕のある方はぜひ、夜の宿場町を眺める、文字通り宿泊なさるとさらに満足いただけると思います。


 両宿を訪ねてみたく思ったのは、前回御紹介した、木曽路フリーきっぷを検証するためにも、中央西線の名所である馬籠・妻籠を見ておく必要があったからでした。それをせずに木曽路の旅を語る資格はありませんし、青空フリーパスのフリー区間でもあるこの地を見ておかないと、このフリーパスの魅力を語ることも出来ません。


 ■ 写真を何度も撮っていただいた日でした

 バス停から、いよいよ宿場町に入っていこうとしていた時、中津川駅から同じバスに乗ってきた外人さんから、「写真を・・・」と言われたので、カメラを受け取ろうとしたら、
 「あなたを撮らせてください」と思いがけないことを言われました。
 まぁ、確かに珍しい格好をしていたわけでありますが。



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 到着時、十一時過ぎと、お腹のすいてきた頃だったので、宿場入り口にあった白木屋さんで昼食を。おそばもうどんも、五平餅も楽しめる、美味しい定食でした。本当に美味しかったです。
 食事中も、お隣で五平餅を食べておられた、旧街道を歩く試みをしている方に、
 「今時、書生さんみたいな姿で・・・」と言われました。あの後、妻籠まで旧街道を歩き、南木曾まで行くと言われていましたが、「もう一度お会いするかも」と行っていたのに、結局会わないままでした。またどこかでお会いするかも知れません。


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 馬籠は道沿いに、山水が溝を鮮烈に走り、防火用でもある溜め池に大きな鯉が泳ぎ、そしてこの写真の通り、大きな水車が目を楽しませてくれます。暑い日でしたが、寒がりで快速電車のクーラーが辛かった私には、むしろ心地よい日でした。

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 本当に、心が吸われそうなほど青い空でした。もう遅い時期であるはずの紫陽花も、瑞々しさを添えてくれます。

 桝形、とでもいうのでしょうか、道が曲がりくねっているおかげで、景色は少し歩く旅に様々な姿を見せます。自分で言うのも何ですが、健脚ですので、坂道も苦になりません。

 記念館を出て、すぐそこにある酒屋で、我慢できず、私はペールエールの缶ビールを買いました。その華やかな香り。ああ、普段通りの、ほろ酔い加減での道行きです。

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 写真を載せるか迷いましたが、余所様の慶事ですので、祝するとともに掲載は伏せます。坂の上から、結婚式を挙げた、新郎新婦がみえました。観光に来た人々も思いがけないことに喜びの声を上げます。親戚か、御友人の方でしょうか、差し出してくれたお菓子を受け取りながら、お祝いの言葉を述べました。思いがけないことに、とても晴れやかな気分にさせていただきました。おめでとうございます。お幸せに。


 このあと、2回ほど写真を撮っていただいて、
 「お仕事でそうしてらっしゃるんですか?」
 「普段からその格好で?」とか聞かれました。はい、趣味です。ただの工場勤めです。島崎藤村は一冊も読んでおりません。
ですがやはり、袴姿で旧街道を歩くというのは、私にとっても感慨深いものがありました。一昔前の一と、同じ肌の感覚で歩いている、という実感でしょうか。青空を見上げながら、坂道を上りながら。着物は非常に涼しいものです。暑さを感じなかったのは意外でもあり、新しい発見でした。

 宿場町の終わり、道祖神の辻まで上ってきて、私は元のバス停まで降りていくことにしました。時間はたっぷりありましたし、上の宿場入り口のバス停で、そのまま待っていても良かったのですが、やはりぼんやり待つ時間よりも、再び街道を歩いてみたい、そんな思いになりました。

 下りはさらに楽です。行きに見過ごした綺麗なもの、面白いものをじっくりと眺め、先ほどの記念館の奥様と目が合い、会釈して別れ、ついにバス停まで来てしまいました。
 時間を計ったわけではありませんでしたが、御岳交通の南木曽駅行きバスが、ちょうどやってきたところで、私は急いで走りました。運転手さんも私に気づいてくれていたらしく、待ってくださいました。
 「妻籠まで行きますか」
 「はいどうぞ」
 乗客は、私一人でした。運転手さんの厚意に感謝しながら、いよいよ妻籠へ、馬籠峠を越えていきます。


 (続きます)
 

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